もう二ヶ月も前のことになってしまいましたが、3月8日に開催されましたまほろば主催公演『HO. KO. LA -風記-』にお越しくださいました皆様、改めまして誠に有難う御座いました。
公演に向けての準備が始まってから、来る日も来る日もこの日のことを考えていたので、
たった一日で終わってしまった『HO. KO. LA -風記-』に少し寂しさを感じつつも、
終演した後は兎にも角にも「無事に終わって良かった」という安堵感でいっぱいでした。
とは言えその後すぐM3に向けた制作作業を行っていましたので、3月はあっという間に過ぎ、
4月も過ぎ、5月になった今、公演を振り返ることができる落ち着きを取り戻しました。
今回の『HO. KO. LA -風記-』は二部制というかたちを取り、一部では私たち「まほろば」を、
そして「まほろばの作る音楽」をより知っていただけるような演目、MCでお送りしました。
まほろばについて、楽曲について、今まではあまり語ってこなかった部分を皆様と共有出来たことが、
私個人としては嬉し恥ずかし、何だかくすぐったい気持ちでした。
まほろば2人での楽曲制作について、そしてMCでなぜ私ばかり話すのかについては、前々から気になっていたことなのでこれを機にお伝えできてよかった!
そして二部は組曲「羅針盤」。
今回が初お披露目となった新曲を含め、まだ音源としては未発表の曲たちを軸にお送りしました。
こちらは中塚理恵さんによって描かれたそれぞれの曲のイメージイラスト、
そして曲に込めた私たちの想いを元にした詩の朗読によって、
「羅針盤」という、まほろばの表現する新たな日本幻想世界をじっくりとご堪能いただきました。
一曲毎に描かれた絵は、イラストレーターの中塚さんと何度も意見交換を重ね、
とてもとても丁寧に描いていただいたものです。
楽曲制作中に私たちの頭の中にあったイメージを、中塚さんの繊細で美しい、
しかししっかりと芯を感じる、たまらなく格好良い絵の世界として描き下ろしていただき、
それをどこよりも早く、『HO. KO. LA -風記-』にお越しいただいた皆様にご覧いただきました。
そして役者のお二人、丸山港都さん、笹本志穂さんによる詩の朗読は、
同じ「言葉」でも、音楽と詩、こんなにもそれぞれ力の宿り方、届き方が違うのだなと
「言葉」で「声」で、舞台上の私たちをも魅了してくださいました。
この時朗読していただいた詩は、脚本家の川名幸宏さんがこの時のために書き下ろしてくださった作品もあり、曲とイラストと詩が重なって一つの作品でもあるので、
またどこかの機会で皆様にお届けできたらなと思っています。
そして今回衣装が大きく変わったのも、
「まほろば」をより知っていただきたいという想いに沿ったものでした。
かねてよりまほろばを応援してくださり、私たちもその強い信念に全幅の信頼をおく
服飾デザイナー緒方義志氏に衣装製作をお願いし、
こちらも何度もやり取りを重ね、今のまほろばの音楽を表現するのに最も相応しいと思える衣装を作っていただきました。
動きやすく、無駄がなく、身に纏っていることになんの違和感も無い、
しかしそこに込められた作り手の意思が、心をしゃんとさせてくれる、
そんな衣装で公演が出来、良い意味でのプレッシャーを感じつつも、
何よりも本当に驚くほど心が軽く、気持ちが良かったです。
『HO. KO. LA -風記-』公演についての、まだ外側のことしか触れていませんが、
長くなってきましたので一先ず今回の日記はこのあたりで。
春-HARU-
photo by kaoru sato
【 関連記事 】