春に生まれ、春という名前を両親に付けてもらいました。
「春の美しい景色に感動したから」と言う、いわゆる直感で決めたというのが由来で、字画が完璧だったり祖父につけてもらったりしていた姉弟とは明らかに名前のジャンルが違う上に、そもそも両親ともに「直感の人」ではないので度々不思議に感じていました。
今回の福井の豪雪は、私が生まれた年に起こった豪雪以来の積雪ということで、
ここへ来て自分の名前に込められた想いに気付けた気がします。
その年の冬は家の2階から出入りしなければならないほどの記録的な豪雪で、雪捨て場にできた雪山は6月まで溶けなかったとか。
私はその冬が終わる頃に生まれました。
その年に両親が見て、感じた「春」の訪れはそれまでとは全く違ったものだっただろうと思います。
冷静な両親が 生まれてきた子供の名前にしてしまうほどの安堵と感動がそこにはあったのではないかと。
故郷に積もり続けた雪が溶け、いつも通りの日々が戻りますように。はやく穏やかな春が訪れますように。
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